力石甲人作 15-2-3 極上消し赤
しころの裾にぐるりと裾金物があるものを極上タイプと呼んでいます。
みごとな鏡面仕上の大鍬形、天井の模様が映りこんでいます。
吹き返しは、鹿革。
兜の鉢裏は、布に刺し子が施されています。
刺し子には、布を強化する意味合いと、装飾性も兼ね備えています。
実際に頭に当たるところなので、
兜と布の間にはすきまを設け、クッション性も備えています。
一般的な兜では、見えない部分はもっとも手抜きをされやすい部分でもあります。
甲人の鎧、兜は見えない部分にもこだわりをもって
驚くほど、丁寧に作られています。
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